『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』を読みました。
僕はずっと思ってることがあります。
大学の頃に見つけてある意味座右の銘みたいになっていること。
それは「嫌いになるのはいいけど、否定してはいけないな」ということです。
高校生の頃、Hくんという友達がいて、そいつが言っていたのですが、恋はするのではなく落ちるものらしいです。
DoではなくFall。
で、これと同じように好きになるのはしょうがないと思うんですよね。
そこに理性はあんまりない。
あの音楽が好き。
この映画が好き。
この人が好き。
恋に落ちちゃうのと同じように、すごくしょうがないことだと思います。
だって好きなんだもの。
で、それと同じように嫌いというのもしょうがないことだと思うんです。
この音楽は嫌い。
あの映画が嫌い。
あの人が嫌い。
そういう感情は仕方がないものだと思います。
で、たまに思うのですが嫌い=否定となっていることって(自分も含めて)あるんじゃないだろうかと。
でもこれって決してイコールじゃないんですよね。
嫌いは受動的におこることでしょうがないことなんですが、否定するのって能動的なことで、自分から否定してるんです。
あの人のことが嫌い(だけど否定はしないよ。面白い考え方だよね。)というような感情が気持ちいいんじゃないかと。
そういう意味で僕には『田舎のパン屋が見
つけた「腐る経済」』の書き方はあまりにもサラリーマンの方を否定しているようで気持ち良くありませんでした。
小商いの落とし穴は小さな世界、小さな価値観にとどまってしまうことだと思う。
綺麗な水も流れ続けなくてはやがては濁ってしまうものです。
綺麗でいたいなら流れ続けよう。